paper work collection mini009|『パンドラの匣』
没後約60年経ついまなお、褪せることのない魅力で読者を魅了しつづける昭和の文豪、太宰治。今年で生誕100周年を迎え、原作の映画化が相次いでいることでも話題になっています。
この『パンドラの匣』という小説も、この生誕100周年を記念して発刊当時の初版本をそのまま再現した“復刻版”が発売となり、同作の映画化と併せて注目されています。今回、この復刻版オリジナルでつくられた赤と黒のコントラストが印象的な外函に「マーメイド」が使用されています。
この「マーメイド」は今年で発売開始して53年となります。
この作品には及びませんが、約半世紀を超える長い時を経て愛され続けてきた紙です。
温かみのあるラフな手触りはどこか懐かしさも感じさせ、みなさんにとっても馴染み深いファインペーパーのひとつなのではないでしょうか。
装幀・装画は、昭和を代表する装幀家・恩地孝四郎氏によるもので、文字のかすれ具合や、味わいのある挿画、また紙質までも彼の手がけた当時の意匠が忠実に再現されているのだそうです。
函を開く瞬間から、本をめくり読み終えるまで、内容はもちろんのこと、視覚や触覚からも当時の時代風景を鮮やかに感じながら楽しんで頂ける一冊です。
東北全域の書店、また、映画を上映している全国の映画館で入手できますので、映画をお楽しみのあとには、ぜひこの復刻版書籍もお手にとってみてください。
『パンドラの匣』
[発行元] 河北新報社
[販売] 東北全域書店、上映映画館 (参考:映画「パンドラの匣」公式サイト)
[定価] 1,050円(税込)
[使用紙] 外函:マーメイド スノーホワイト 菊判Y目 93.5kg
[装丁デザイン] 恩地孝四郎








